沖縄の文化と歴史を肌で感じられる世界遺産に登録されている沖縄屈指の観光名所
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駐車場あり
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Wi-Fiあり
世界遺産に登録されている識名園は、沖縄の文化と歴史と自然を感じる事ができる
癒しのある観光スポットです。
世界遺産にも登録されている識名園は琉球時代に建てられた建造物で、当時は琉球王家最大の別邸として外国使臣を接待するため時に利用していたものです。
広大な敷地には当時の様子が伺える建造物、目の前に美しい景色が広がる御殿(うどぅん)、池の上に建てられた六角堂などがあり、散歩しているだけでも癒されることでしょう。
また、識名園はガイド付きで庭園内を周れ、笑いあり感動ありで識名園の歴史や逸話などをガイドがお届けしてくれます。
識名園には何があるの?
識名園には琉球庭園や歴史のある建物がある他、風景や自然を楽しむことができます。
琉球庭園には”心”を崩した池「心字池」や園内でも人気スポットの六角堂などがあり、園内の建物には実際に入って琉球王国時代の雰囲気を感じることができます。
園内に入ると美しい琉球庭園が現れます。琉球時代に招かれた外国の使者からは「宝石をちりばめた箱庭」と呼ばれていたほどです。
手前の池が心字池。”心”という字を崩した形の池です。歩いていると”心”という形をしているのか分かりずらいですが、真上から見ると”心”を崩した形になってます。
こちらは観耕台。那覇市が一望できるスポットです。
観耕台からの景色。
観耕台は高台にも関わらず、わざと海が見えないようにされています。
これは国王が外国の使者に対して海が見えないほど沖縄が大きい島と思わせる工夫があったようです。
御殿(うどぅん)の一番座。現在の客間にあたる場所です。中では当時の写真を見ることができます。
見どころ
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御殿(うどぅん)
識名園内で一番大きな建造物が約159坪、畳300枚分を誇る御殿です。
御殿には一番茶、二番茶、茶の間などの部屋が計15部屋あり、見学することも可能となっています。
御殿のすぐ目の前には池の上に立つ六角堂や石橋などが一望でき、日常では見ることのできない景色を眺めることができます。 -
石橋
六角堂に行く際に渡る石橋です。中国を意識したデザインで首里城などにも使われている琉球石灰岩で作られています。
広大な池にかかる石橋は岸部から見ても良い景色ですが、石橋から見渡す御殿や六角堂、さらにその周りは自然に囲まれているという風景は心も体も癒してくれるでしょう。 -
六角堂
石橋を渡ると建っているのが六角堂です。
六角堂の屋根の瓦が黒く色づけされていたり、屋根の形が中国的な趣を感じさせます。
池の上に建つ六角堂だけでも幻想的ですが、六角堂横にあるヤナギの木があることでより一層幻想感が増しています。そのヤナギを背景に写真を写す観光客が多いですが、ヤナギがしだれ、開花する時期の春先がシャッターチャンスです。
沖縄戦で全壊した識名園
識名園は琉球王国の別邸として、1799年に建てられました。
当時は琉球王家の保養や外国の使者を招き入れてましたが、1945年の沖縄戦で識名園はほぼ全壊しています。
現在ある識名園は1975年から約20年かけて再現されたもので、建物としての歴史は古くはありません。
しかし、識名園の再現度は高く、ほぼ当時のまま再建されています。
1時間で周れる識名園
広い敷地の識名園ですが、写真を撮ったり、六角堂や御殿(うどぅん)で少し休憩をはさんでも、約1時間では周ることができます。
主要ポイントだけ周る場合は30分ほどで周ることもできますが、識名園を堪能したい方は1時間では足りないかもしれません。
ベビーカー・車いすの利用の不可
識名園ではベビーカー・車いすでは散策はできません。
道がデコボコしており、ベビーカー・車いすでは衝撃が強く、赤ちゃん・足が不自由な方に体への負担が大きくなってしまいます。
入り口にベビーカーを預けることができるので、持参してきた方は入り口で預けましょう。
園内では赤ちゃんを抱っこして散策するようにしてください。
注意点を知っておこう!
識名園の注意点を紹介します。
▶ トイレが園内に2つ
識名園は園内にトイレが2つしかありません。”園内入り口”と”園内”にひとつずつです。
園内のトイレは入場してからしばらく歩くので、園内入り口のトイレであらかじめ済ましておくことをオススメします。
▶ 飲食禁止
識名園の園内は飲食が禁止となっています。
▶ 足もとに注意
識名園の散策路は石畳のようなデコボコ道の上、緩やかですが坂もあります。足腰が弱い方・ご年配の方は十分に注意してください。また、雨の日は散策路が滑りやすくなるので、走ったり足が滑らないよう気を付けてください。
▶ ベビーカー・車いすの不可
園内では石畳のようなデコボコ道・急な橋があるためベビーカー・車いすを使用は避けてください。
季節別の服装・便利なアイテム
識名園は回遊式庭園という庭の周りを歩いて楽しむ庭園です。
早ければ30分ほどで周れますが、沖縄の夏は直射日光が強く熱中症対策をしないといけない場面があるかもしれません。他にも、琉球王国時代の建物なので、石畳道などがあり、かかとの高い靴では少し歩きにくいです。
どの時期でも世界遺産・識名園を快適に楽しむためのアイテムをご紹介します。
《夏:5~10月》
沖縄の夏は7月,8月,9月の気温が一年で一番高く、平均気温は30℃を超えます。
9月を過ぎると徐々に気温は落ちてくるのですが、10月でも平均気温は28℃前後とまだまだ暑いです。
そのため、夏に識名園を周る時は軽装がオススメです。
半袖でも良いですが、日焼けが気になる方は薄手の長袖を着用するのが良いでしょう。
また、日傘や帽子があると熱中症対策にもなり便利です。
少し休憩したいときには御殿(うどぅん)や六角堂でゆっくり休みながら周りの景色を楽しむことも識名園の醍醐味です。
園内には自販機がないので、飲料水は必ず持参してください。
気温が30℃を超す時期は園内を歩きながらでも、水分補給をこまめに取るように心がけるようにしましょう。
《冬:11月~4月》
沖縄の冬の平均気温は17℃前後と少しひんやりした気温です。
朝方や日が沈んだ後は冷え込みますが、日中は太陽が出ていればさほど寒くありません。
そのため、日中に識名園に行く際は厚着をしてしまうとかえって暑くなるかもしれません。
また、歩いて汗をかいてしまうと、その後体が冷えてしまう可能性もあります。17℃前後の気温であれば、ヒートテックなどの吸汗性の良いものと春や秋に切るようなアウターで充分対応できます。日が出ている日中は暑いことがありますが、日が落ちると一気に気温が下がるので、脱いでも邪魔にならないアウターがオススメです。
【靴】
識名園を周るときはスニーカなどの歩きやすい靴がオススメです。
園内は石畳道で傾斜や凹凸が多い道になっているので、かかとの高い靴は歩きづらく、安定性がなくなってしまいます。
転んでケガをしないためにも底が平たいスニーカなどを履いてください。
入り口の隣には売店がある
入り口の隣にある売店は、ブルーシールアイスクリームやシークワーサージュースなどの沖縄らしい食べ物・飲み物が販売しています。
しかし、園内では飲食することは禁じられているので、入場前や帰宅時に購入することをオススメします。
歩き疲れた体に染み渡るブルーシールアイスクリームは、格別に美味しいです。
ガイド料金
識名園の歴史や背景を深く知るにはガイド付きで庭園内を散策するのがオススメです。
琉球王国最大の別邸、識名園は外国使臣の接待をするために作られた庭園で客をもてなす工夫が様々な形で施されています。
ガイドは識名園を熟知している方が担当しており、その隅々まで配慮された工夫をユーモアたっぷりにお話してくれます。
例えば、「識名園にカーブが多い理由」だったり、「高台にある識名園になぜ湧き水がでるのか?」など聞けば聞く程のめり込んでしまうことになるでしょう。
ガイドと一緒に識名園を周りながら、もう一歩踏み込んだ目線で庭園を散歩してみてください。
■所要時間:約1時間15分
参加料 | |||
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大人(中学生以上) | 小人(小学生) | 未就学児 | |
1000円 | 500円 | 無料 |
※小人のみの参加不可
※入場料(別途)大人:400円、中学生以下:200円
定員数 | 10名 |
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集合場所 | 識名園入り口 |
出発時間 | 10:00 |
外国語の通訳も可能!
通常ガイドは日本語での案内だけですが、事前に那覇市観光協会に電話すると外国語の案内も対応できます。
【那覇市観光協会の連絡先:098-862-1442】
世界遺産で遊ぶ「識名園友遊会」
【2019年 第20回 識名園友遊会】
【開催日】11月4日(日)
【時間】11:00~16:00
【場所】識名園
※雨天の場合「繁多川公民館」での開催になります。その際、識名園の入場は有料になります。
識名園では毎年11月~12月中の日曜日に「識名園友遊会」が開催されます。
識名園友遊会とは伝統芸能の継承や文化財の保護などを目的に識名園で開催されている毎年恒例のイベントです。この日に限り識名園の入場料は無料になります。
沖縄の伝統芸能に始まり識名園周辺の真和志地域の伝統芸能、識名園にちなんだ識名演劇、御殿(うどぅん)でのシネマ組踊上映など伝統文化に関する様々な催し物が開催されています。他にも、琉球衣装を着ての琉装撮影やしめ縄作りなどの体験コーナーもあり、世界遺産で思い出を残すことができます。
また、識名園では通常飲食は禁止になっていますが、識名園友遊会の開催時は飲食コーナーもあるので普段できないこと、普段食べれないものを体験してみてください。
識名園の料金
観覧料 | ||
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個人 | 大人:400円 | 小人(中学生以下):200円 |
団体 | 大人:320円 | 小人(中学生以下):160円 |
■団体料金は20名以上から適用。
■小学生未満は無料。
■那覇市内に住所がある65歳以上の方は料金半額。
■身体障害手帳、療育手帳、精神障害者保険福祉手帳をお持ちの方は無料。(手帳の提示必須。介護者は1名まで無料)
識名園のアクセス
■那覇インターをご利用の場合
那覇空港から20~30分
那覇市内から10~15分
【経路】
①那覇インターを降りると国道82号線を左に曲がります。
②左曲がり200Mほど進むと左は国道329号線、右は国道222号線の交差点があります。
③交差点を右に曲がり国道222号線に進みます。
④国道222号線を右に曲がり、50Mほどすると左斜めに入る道を進みます。
⑤坂を上りきったら右に曲がります。
⑥3~400Mほど直進すると左に「識名園」が見えてきます。
識名園の入り口は住宅街に面しているため少し分かりずらくなっているので、車で識名園に行く際は目的地として那覇インターを目指して上記を参考に識名園に向かってください。
■タクシー
那覇空港:20~30分
那覇市内:10~15分
■バスをご利用の場合
那覇空港・那覇市内から15~30分
【バスの路線:バス停】
2番(識名・開南線):県庁前
3番(松川・新都心線):沖縄県立博物館・とまりん
4番(新川・おもろまち線):県庁北・南・バスターミナル・メインプレイス
5番(識名・牧志線):県庁前・てんぶす前
14番(牧志・開南循環線):バスターミナル前・県庁前
※バスを降りる際は「識名園前」で下車してください。
事前にバスの時間帯を調べておくことをお勧めします。
また、旅行中などでバスの利用頻度が高い方はバス一日乗り放題パスポート・バスモノパスなどのフリー乗車券の購入をお勧めします。
購入は那覇バス本社、空港事務所、那覇販売所(那覇バスターミナル内)、新川営業所、石嶺営業所、具志川営業所で購入できます。
詳しくは那覇バス本社(TLE:098-852-2500)にお問い合わせください。
■ゆいレールをご利用の場合
①最寄り駅から乗車して、首里駅で下車
②車・徒歩での移動。
・所要時間(首里駅から)
車・タクシー:10分
徒歩:30分
識名園へのアクセスは車、バスがお勧めです。
ゆいレールでは識名園の目の前まで行けず、最寄り駅の「首里駅」での下車になってしまいます。首里駅から徒歩で識名園に行くには30分程かかります。
識名園は敷地が広く、庭園内を見て回るだけでも90分程かかるので、徒歩で向かうとなると識名園を見る前に歩き疲れてしまう可能性もあります。
識名園をより一層楽しむためにも車・バスでのアクセスがお勧めです。
識名園の営業時間
識名園の営業時間は以下となっています。
期間 | 営業時間 | 入場締め切り |
---|---|---|
4月1日~9月30日 | 9:00~18:00 | 17:30 |
10月1日~3月31日 | 9:00~17:30 | 17:00 |
営業時間は季節によって変動します。
4月1日~9月30日の期間は9:00~18:00まで営業をしており、夕方になっても比較的明るく思う存分識名園を満喫することができます。
10月1日~3月31日の営業時間は夏場より30分短くなり、9:00~17:30までの営業です。12月~3月にかけてのちょっと肌寒いなかで見る琉球・日本・中国の文化が混ざった庭園は夏場とは違った雰囲気を楽しめます。
また、10月~3月の期間は混雑していない時期なので、庭園内が周りやすいです。
「識名園」と似ている観光スポット「福州園」
沖縄の観光スポットのひとつに「福州園」という庭園があります。
識名園は琉球庭園、福州園は中国庭園という違いから識名園とは一味違った雰囲気が楽しめます。
福州園は春・夏・秋冬の3つのテーマに分けられており、夏から冬、冬からまた夏へといった景色の移り変わりが楽しめる庭園です。
特に心を打たれたのが秋冬エリア。冶山と冶亭から流れ落ちる滝の迫力や非日常のような雰囲気に魅入ってしまいます。
春エリアのしだれ柳は幻想的で心が安らぎ、最初に訪れる夏エリアは華やかながらも静かに来訪者を受け入れてくれます。
福州園・識名園どちらも庭園ではありますが、実際に訪れてみると全く違う雰囲気に驚かれるでしょう。
どちらの庭園が好みか比べてみたり、自分の癒しエリアを探してみるのも面白いかもしれません。
識名園から福州園は場所も比較的近く、車で15分ほど。識名園とは一味違った雰囲気の福州園もご覧になってください。
写真一覧
識名園の基本情報
名称 | 識名園 |
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電話番号・FAX |
TEL・FAX:0988-55-5936 |
住所 |
〒902-0072 沖縄県那覇市真地421-7 |
アクセス |
車:那覇空港から約30分(約10km) ゆいレール:首里駅から車で約10分 バス:最寄は「識名園前バス停」バス停から徒歩5分 2番(識名・開南線) |
営業時間 |
(4月1日~9月30日)9:00~17:30 (10月1日~3月31日)9:00~17:00 |
定休日 |
毎週水曜日(水曜日が休日叉は慰霊の日の場合、その翌平日が休館日) ※臨時休演日を設けることもあります。 |
料金・メニュー
料金・メニュー |
一般(20名未満) 団体(20名以上) |
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お支払い情報
平均予算 |
200~400円 |
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その他料金 |
なし |
クレジットカード |
利用不可 |
通貨 |
日本円のみ |
予約 |
外国語ガイドを希望する場合は予約が必要 |
店内設備
駐車場 |
普通乗用車:60台(無料) 車椅子/障害者専用スペース有 |
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詳細情報
所要時間 |
90分程度 |
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禁煙・喫煙 |
園内禁煙 |
その他 |
Wifiスポット完備、ペット不可、バリアフリー無し |
美ら島トラベルからのアドバイス
行ってみた感想 |
建物・雰囲気共に圧巻です。復元された建物ですが当時の雰囲気を肌で感じることができました。 |
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注意事項 |
庭園内は歩きでの移動になるので、ヒールやサンダルは避けた方が良いです。 |
便利な「持ち物」 |
日差しが強い日は帽子や日傘などがあると良いです。 |