チャンプルー文化が織りなす庭園
更新日:2018年10月16日
ふとのんびりお散歩してリフレッシュしたいと思い、那覇市にある識名園へ行ってきました。
識名園は1700年代に造園された琉球王家の別邸で、
ユネスコ世界遺産(琉球王国のグスク及び関連遺産群)として登録されています。
王族一家の保養や、中国からの冊封使をもてなす際に利用されていた識名園はとても広く、
なんと約12,726坪もあるんだとか。
識名園内には売店がなく、飲食禁止です。
お手洗いは識名園の一番奥、展望台付近の一か所のみです。
識名園入口近くにもお手洗いはあるので、入場前に済ませておきましょう。
入口に入ってすぐにある番屋。庭園の番人や用心棒の詰め所だったそうです。
番屋を通り過ぎ、石畳の道を進みます。途中途中に生い茂るガジュマルの木も見どころアリです。
更に進むと心字池と橋・御殿(うどぅん)が見えてきます。
日本庭園のような空間に、沖縄らしい赤瓦の建物と植物たち。ちょっと不思議な気分になります。
識名園内は池を中心にお堂や道をめぐらせた、日本様式の「回遊式庭園」を取り入ていますが、
池に浮かぶ六角堂や橋は中国風、中央の赤瓦の御殿など、和・中・琉の文化をミックスした造りになっています。
琉球王朝時代の日本・中国との交流や、独自に発展させていった文化の歴史を感じられますね。
ここでスタッフが個人的に気に入ったスポットをご紹介。
●歓耕台
識名園の一番奥にある歓耕台は高台になっており、那覇を一望することができます。
わざと海が見えない設計になっていて、冊封使に広い国と豊かな田畑をアピールしたとされています。
●金糸竹
黄金色の幹に鮮やかな緑の縦じま模様が入った、ちょっと変わった竹。中国原産だそうです。
沖縄県外ではあまり見られない竹なので、識名園へ行った際はぜひどこにあるか探してみてくださいね。
ゆったり散策を楽しめる識名園。
一周するのも30分~1時間ほどと短めなので、ちょっとリフレッシュしたいな~という時におススメですよ。