沖縄の伝統芸能 エイサー
エイサーとは、旧暦のお盆の3日間に先祖を迎えるために踊られる沖縄の伝統芸能です。数十人の息の合った踊りが作り出す迫力満点の演技と躍動感が大きな魅力です。全島エイサーを初め、県民だけでなく観光客にも有名なお祭りがたくさんあります。
エイサー イベント情報
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全島エイサー祭り
沖縄全島エイサー祭りは、毎年旧盆開けの最初の週に行われ、県内各地を代表するエイサー団体が一同に集まりエイサーを披露する60年の歴史ある県内最大のエイサー祭りです。祭りの初日である1日目は、18時30分~21時の間で青年会が胡屋十字路でエイサー演舞を行う道じゅねー、2日目は沖縄市内の青年会による「沖縄市青年まつり」が沖縄市コザ運動公園陸上競技場で行われ、最終日の3日目には県内各地より選抜された各地域の青年会がエイサーを踊り観客を大いに魅了します。また、3日目の各青年会のエイサーの演舞終了後には、演者と観客が一緒になってカチャーシーを踊り、会場が一体となる光景はまさに全島エイサーの醍醐味のひとつです。
開催地:沖縄市コザ運動公園陸上競技場 -
1万人のエイサー踊り隊
1万人のエイサー踊り隊は、毎年8月の第1日曜日に那覇の国際通りで行われるエイサーのお祭りです。1万人の踊り手たちが国際通りを埋めつくし、圧巻のパフォーマンスを至近距離で見ることができ迫力満点です。また、「にわかエイサー隊」として飛び入り参加することもでき、当日朝10時から県庁前の広場で参加者の受付を行っています。参加料金1000円で、衣装とパーランクーを借りて演舞の指導を受けたあと、実際にエイサーに参加できます。
開催地:那覇国際通り -
青年ふるさとエイサー祭り
青年ふるさとエイサー祭りは北谷公園陸上競技場で開催され、沖縄県を代表するエイサーイベントの一つとして有名です。県内各地の青年会が一同に会し、どの地区の演舞も迫力満点、見所満載です。また、エイサーだけではなく、各地の豊年祭などで披露されている地域独特の民族芸能も公演されます。
開催地:北谷町公園陸上競技場
沖縄の伝統芸能エイサー
エイサーは、お盆の時期に各地域の青年会の若者によって踊られる沖縄の伝統芸能です。
旧盆の夜にエイサーを踊りながら地域を練り歩き、現世に帰って来ている先祖の霊を癒す・送迎するためだとされています。
沖縄県では主に沖縄市や与勝といった中部地区が最もエイサーが盛んな地域とされ、そのパフォーマンスは圧巻です。
迫力満点のエイサーガーエー(オーラセー)
旧盆の夜は、様々な青年会がエイサーを演舞しているため、複数のエイサーが演舞中にかち合うことがあり、この時双方共より一層声を高くして踊りに熱を入れます。このことをエイサーガーエー、またはエイサーオーラセーといいます。
相手の曲や声につられて隊列や踊りが乱れてしまった方が負けです。
これを知っておくとエイサーがもっと楽しく見れる!
エイサーをもっと楽しくみるポイントとしては、バチを叩くタイミングや演者の足の角度などがそろっているかなどを注意してみるとまた違った楽しみ方が出来ます。
また、地域によっては手踊り隊が手ぬぐいや扇などを持って踊るところもあるなど、色々なスタイルがあり、そちらも注目してみると面白いです。
エイサーの踊り手
エイサーの踊り手として、先頭や最後尾で三線を弾き唄う『地謡(じかた)』、太鼓の中で一番大きな『大太鼓』、直径3センチほどの鼓に似た形をした『締め太鼓』、太鼓の中で一番小さな『パーランクー』、主に女性が何も持たずリズムに合わせて手首をひねり、左右に流すような動作をしながら踊る『手踊り』、顔面を白く塗りこっけいな踊りで観客を楽しませる『ちょんだらー』がいます。
地謡(じかた)
先頭や最後尾で三線を弾き唄います。主に年配の男性であることが多いです。
ちょんだらー
顔面を白く塗りこっけいな踊りで観客を楽しませるちょんだらーは、演舞全体の雰囲気を盛り上げる重要な役割を担っています。
旗頭(はたがしら)
3~4mほどの大きな旗に各青年会の名前が書かれており、その旗を上下に振る、とても力とバランスが要る役割です。
大太鼓
エイサーの中で一番大きな太鼓です。大太鼓を持ってあざやかに舞う姿はとても迫力があり、心地よく響く重低音の音が演舞を盛り上げます。
締太鼓
直径3cmほどの鼓に似た形をした締太鼓は、高音の太鼓の音と動きのある振り付けが特徴です。
パーランクー
太鼓の中で一番小さなパーランクーは、片張りの鋲打ち太鼓です。リズミカルなパンチのある音が魅力です。
女手踊り(いなぐもーい)
リズムに合わせて手首をしなやかに曲げる姿が美しく、女性踊りのほか、空手の型を取り入れた男性が力強く舞う男手踊り(いきがもーい)もあります。